海外で病気になったら?
みなさん気になるところだと思います
今回はカナダのバンクーバーで夜間救急診療を経験した私が、
受診時のポイントや雰囲気、待ち時間などを赤裸々に振り返ります。
数日前から頭に腫れがあって、痛みが増してきました。
海外で初めての病的症状。不安でいっぱいでした。
夜間の救急医療の特徴や日本との違いについてもご紹介します。
地域によって医療システムが異なるかもしれませんが、
もしもの時のためにぜひ記事を参考にしていただけたらと思います。
夜間緊急診療のメリット・デメリット
夜間緊急診療について、以下のメリデメがあります。
夜間緊急診療だなんて大袈裟じゃないかなあ?
緊急性はないと思うし受診は次の日でもいいかなと思うんだけど・・・?
夜間に診療を受けたことないから不安だよ
保険に入っているなら夜間診療でも保険会社が支払ってくれるわ。
昼間に受診したら夜間の3倍は人がいるの。
体調が悪かったら夜でも診療に行った方がいいわよ。
夜間救急受診時の留意点、日本からの旅行者や留学生の注意点
基本的に、身分を証明できるものは全て持参することをお勧めします。
病院に行く行かないに関わらず、海外にいる時は
緊急時に備えて、あらかじめ以下すべての書類の写真を撮り、いつでもスマホで提示できるよう事前準備しておくことをお勧めします。
救急車の利用方法と注意点、日本との違いについて
本当に緊急な時は911番に連絡しましょう。
これは、救急車をだけでなく、消防車、警察など、全ての緊急時に共通な番号です。
電話をしたら、警察(Police)か、救急(Amburance)か、消防(Fire)かを聞かれ、場所、名前、電話番号、どうしたかなどを伝えます。
ただし、日本とは違いカナダで救急車は有料となります。
MSP(BC州の保険)に加入している人でさえ、$80ほどかかり、加入していない人は約$530かかります。
また、カナダは日本ほど医療アクセスが良くないので、救急車を呼んでも待たされることが多いそうです。
また、夜間診療でもかなりの時間を待つことになります。出入り口付近で待たされることもあるので、特に冬は厚着をして行きましょう。
マスクもしていくと良いです。
受付から診察までの流れ
1. 受付
病院に行ったらまず、受付に声をかけ、
名前、住所、緊急連絡先(実家の家族の連絡先、ホームステイ先の連絡先(BC内で連絡がつく人の連絡先)も聞かれます)を伝えます。
パスポート、保険の有無、ビザやID等もすべて提示するよう指示されます。書類はきちんと用意することをお勧めします。
また、簡単に症状についても確認されました。
受付が済んだら数十分ほど受付そばで待たされます。
2. バイタルチェック(治療優先度確認)
中に通されるわけではなく、受付すぐそばのカウンター越しに血圧、体温、を測定されました。
この時に緊急度がないかどうか、優先すべきかをチェックされるようです。
また、簡単な症状の説明も求められます。
言葉に自信がない人は症状の説明をどうするか、簡単に練習しておくか、メモを用意すると良いかもしれません。
言葉に自信がなかったら症状の説明も難しいですよね。
Google翻訳やChatGPTを使って英訳するなど工夫をすると良いです。
いずれにしてもカナダの夜間診療はかなりの待ち時間があるので待ち時間に用意できます。
私が言った病院では公共Wi-Fiが利用できたので使わせてもらいました。
私は緊急度が低いと判断されたからか、その後何時間も待たされることになります・・・泣
3. その後、待ち時間 約7時間… エントランス⇨待合室⇨診察室
受付前のエントランスで引き続き数時間待った後、診察室前の廊下に通されます。
そして診察室前でまた数時間待った後、ようやく診察室に通されます。
診察室に通されて、やっと診察してもらえると思いきや診察室でも3時間ほど待たされました😭
カナダは医療の人手不足が日本よりもっと深刻なようです。
1日がかりで待たされることになるので、その間に、診察室でどのように症状を説明するかなどシュミレーションしておくと良いと思います。
待合室も寒かったので、防寒対策をしておくよいです。
夜の23時ごろに病院についてのですが、診察してもらえたのは翌朝7時半ごろ…
あまりにも待たされるので、「いつ医師に診察してもらえますか?」とスタッフに何度も確認してしましました。
黙って待っていたら永遠に待たされるかもしれないので、どれくらいの待ち時間になるのかスタッフに適宜確認すると良いとおもいます。
4. 診察
待つこと8時間超、ようやく医師が来て診察してもらいました。
そしてあまり重篤ではない症状だったようで、ほんの3分ほどで診察完了しました。
特に処方されることもなく完了。
日本のように診察しながら医師がカルテに入力…ということもしていないようでした。
パッと診察室に入ってきて何点か質問され、患部等の視診をしたらすぐ終わりました。
しかし、先生の人当たりはよく「長時間待って大変だったよね。ごめんね」と言い、去っていきました。
5. 診察後
診察後は特に説明もなく当たり前のように帰されます。
医師の診察が終わった後、「帰っていいよ」と言われたので受付の人に声をかけたのですが、
「はあ?」という顔をされました。
バンクーバーではMSP(BC州の保険)という制度があり、無料で医療を受けられます。なので病院内でお会計を払うことはないのです。
なので、診察が終わったらそのまま帰宅できます。
私の場合、MSP(本来6ヶ月以上バンクーバーに滞在する人は加入必須)はまだ加入しておらず、留学保険に入っていたので、あとで自宅に請求書が送られ、請求書を保険会社に見せて請求するよう説明されました。
なお、メールアドレスを伝えると、メールアドレスにも請求内容を送ってくれるそうです。
さいごに。
カナダの夜間救急診療は、必要なときに必要なケアを提供してくれるシステムです。
夜間の緊急事態に備え、受診の際には冷静に行動し、必要な医療を受けることをお勧めします。
そして、本当に長時間待たされるので、心の準備をしておきましょう。
また、本当に一二を争う事態になった時は救急車を呼んでくださいね。
この記事がみなさんが留学生活を安全に過ごす為のヒントになったら幸いです。
今回はここまで🌸
それではまた!
sunoでした
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